横須賀城

2019年11月22日

所在地

静岡県掛川市
 横須賀は横須賀でも横浜ではなく、静岡県の掛川市。掛川の南部、海に近い所。
 旧大須賀町で、更に昔は横須賀町。
 合併して大須賀町になって、さらに合併して掛川市になった、すこしわかりづらい。

アクセス

掛川ICからでも、袋井ICからでも、似たような距離ではあるが、わかりやすさは袋井ICからの道。
 袋井IC降りたら右折。平行して走っている県道41号に入る必要があるので、どこかで左折する必要があるが、わかりやすいのは東海道線と新幹線の高架下をくぐったあとの道かと。
 二本の高架下を潜った次の信号を左折して、橋を渡ってすぐの信号を右折して県道41号に入る。
 後はひたすら真っすぐだが、問題は次。
 41号を左折してすぐに横須賀城があるが、どこで曲がればいいのかの目印が一切ない。一応道の脇に小さな案内板はあるが、車を運転中に気づくのは不可能なレベル。正直曲がる所はナビ、もしくは事前にグーグルマップのストリートビューあたりで情報を仕入れてください、としか言えません。
  ここの道路、かなり頻繁に走った事ありますが、こんなところに城跡があったなんて、まったく気が付きませんでした。
 後は、クランクっぽい道を直進してすぐに右側に駐車場がありますが、まあ駐車場っぽい空地です。駐車スペースは数台停めれる程度の小ささ。

感想

高天神城のついでに行った城。あまり聞いた事ない城だったので、まったく期待していませんでした。しかし、完全に良い方向に裏切られました。
  かなり綺麗に整備され、遺構もかなり珍しい丸い石垣や、堀が残っており、少し高台と化した城跡はかなりいい状態で残っておりました。
 もっと知られていい城跡だと思うので、近所の高天神城に行く際には、少し足を延ばして、ここに来てみるのもいいと思う。

訪問記

高天神近くの城跡を検索。平地にあり、結構広そうで駐車場有りという事で訪れて見ました。
 道中は昔結構通った道なので、懐かしながら事前に曲がる所を確認していたので、特に問題なく到着。
 先客は地元の方っぽい軽トラが一台。まあ、一台も停まってないと、本当に停めていいのか迷うような駐車場だったので、スムーズに入る事ができました。

 車を降りて、案内板を軽く見て、右手側から登り始めます。雑草が結構高くなっており、また季節によっては虫がまとわりついてきます。
 階段等で登った先には、また雑草が茂った広場。生垣で囲まれており、生垣の切れ目に向けて、踏み固まれた土色の道が一本できています。西の丸っぽいですが、ここは特に見所はなし。

 生垣を抜けた後は、本丸、天守跡にたどり着きます。
 本丸には、よくある石碑だけでなく、遺構に関する説明文や、この規模の城跡には珍しいジオラマが設置してあり、かなり整備されています。とはいえ、ジオラマは何度となく壊されているみたいですが。

 本丸跡を抜けて、下っていくと見事な丸い石で構成された石垣が。本丸から南側から見る石垣群はかなりの見物です。これを見れただけでも来たかいがありました。
 そこを抜けて降りていくと池があったり、空地と更に案内板。正門っぽい所なので、徒歩で来る場合はこちら側からでしょう。
 道路に出たので、逆側に行くと、芝生の広場に出ると、どうやら地元の年配の方達がグランドゴルフをされていました。
 話かけていただき、奥に松尾山があるとの事で、行ってみましたが、山というレベルではなく、少し登るだけでした。とはいえ、本丸天守跡より高い所が、城内という所にできているのは、なかなか珍しいですね。
 
 後は、本丸跡を裏から眺めながら、散策ルートっぽく左右に背丈程の草木が立ってる道を通って、駐車場まで戻ってきました。

 正直想像以上。ここまでレベルの城跡がこんな近くにあったとは、かなりの不覚でした。
 そして、ジオラマを見ていた時に気づいた。この城跡間際までが昔は海だったんですね。
 まあ、横須賀という意味あいから気づくべきではあったのですが、昔の地形をはせる意味でもいい場所です。
 そして最後に、この横須賀城周辺を、東側に少し広くグーグルマップで見てみると、山際が一直線になっており、ここが昔の海岸線ラインなのかと、わかりやすいです。