フェアリーテイルクロニクル
フェアリーテイルクロニクル
小説家になろう
小説家になろうで現在(2018/2/25)連載中。本編完結済みで、現在後日談を連載中、故にか更新速度は遅いです。2/25現在凡そ3週間に1回。
MFブックスにて出版済みで、ドラマCDも出しています。後コミック版も出ていますね。試し読みは見ました。
内容としては、異世界転生ハーレムというテンプレ内容。行った先もMMORPGの世界という、よくあるタイプの話。ただ、巷にあるものとの違いは、主人公の男性が、女性が近づくと吐くレベルでの恐怖症。その点でハーレムものでありながら、そんな展開が一切ないという作品に仕上がっています。
ヒロインが、芸能人一家の娘の日本人金髪美人であったり、異世界先の王女であったり、エルフとかテンプレ三昧でありながら、それを感じさせない一因が、女性恐怖症でしょう。
主人公は戦闘職ではないですが、生産職をほぼ極めている事で、基礎能力が高く、戦闘ではタンク(盾)役、攻撃はほぼ仲間任せ。どちらかというと生産チートで進んでいく話。主人公チームの名称がアズマ工房という名前になっている時点でお察しレベルな話。内容も生産系らしい、まったり系で進みます。正直な話、常時まったり系で進めば、かなり秀逸な作品になったんではないのか、というレベルでまったり話が素晴らしい。
逆にいうと、そうじゃない一部の展開においては、話のストーリーに少し問題有り。
主人公が女性恐怖症になる出来事であったり、MMORPG内での生産者叩きの一幕であったり、その他にも出てくる展開の一部にかなりの強引さが感じられる。そして最大は、主人公グループの危機感のなさ。自分の命や仲間の命がかかっている段階での危機意識があまりになさすぎる。遊び感覚があるのは仕方ないとしても、それがずっと続くのはどうだろうか。
話の盛り上げる為に、ピンチを無理に作らないといけならないのわかる。しかし、その展開に持ち込む経緯が強引すぎた気がする、その結果どういう思考回路をしているのだろうか、と思ってしまった。その点においてはこの小説はあまりいいいい展開にもっていけなかったのかと思う。
また注意点として、登場人物の中には、かなり癖のある人物いますので、それにより拒否反応がでる可能性はあります。自分もある人物が出てくるような時には読み飛ばす事があります。
総じて、大きな話の流れや、展開に無理がかなりある作品ではあり、癖がかなり強い作品ではあるが、そこに目を瞑れば、充分に読める作品。というか話の大筋がそんな感じでありながら、楽しく読ませていただいてる時点で、すごい事なんじゃないだろうか。ひとつひとつのエピソード、話の内容は面白いので、現在後日談の話が進行中の作品ですが、本編より後日談の方が好きで、更新を心待ちにしている作品です。
個人的に本編が中途半端に終わって、後は読み手の想像に任せるエンドが好きではないので、こういう後日談を長く書いてくれる作品は大好物です。
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